「時刻」と「時間」を確認しましょう
第7章「時こくと時間」です。
私たちは、日常的に「時刻」と「時間」という言葉を正確に使い分けてはいません。
きっと「今何時?」と時間を聞いたり、「あと5分で帰るよ」と話したりしているでしょう。
しかしこれが算数の問題になりますと、「時刻」と「時間」は明確に使い分けられています。
「今何時?」というのは「時刻」を聞いていますし、「あと5分で帰るよ」の5分は、正確には5分間で「時間」です。
お子さんとの普段の会話でも「時刻」と「時間」を意識して言葉を使ってあげてください。
「長さの単位」、「水のかさの単位」と同じように「時刻と時間」にも単位があります
「1時間は60分、午前も午後も12時間で、1日は24時間」です。
このように「時刻と時間」には、「時」「分」「日」という単位があります。
また「同じ単位の数でなければ足せない」、「単位を変えると数が変わる」という原則も当然あります。
時刻を読むときは、いつも12の位置(目盛り)からスタートでした。
しかし、「時間」を聞かれているときは、スタートが変わります。
時刻と時刻の間、これが時間です。
長い針がひと回りするのは、0分から59分の次の目盛りまでです。
60分という時刻はありませんが、59分間よりあと1分間多い時間なので60分間になります。
時刻と時間の違い、午前・正午・午後などの表現を身に着けるために、色々な問題に取り組ませてあげましょう。
そして何より日常生活での会話でこれらの言葉を意識して使ってあげればより理解を深めてくれるでしょう。