割合を理解しましょう
第13章「割合」です。
この章では、割合について学習します。
例えば、「シュートのうまさ」をくらべるとしましょう。
「10回シュートをうって、6本入った人」と「20回シュートをうって、10本入った人」は、シュートが入った数の差ではくらべられないですよね。
しかし、全シュート数と入ったシュートの数の関係をあらわした割合ならくらべられます。
- 10 回中6回入った人を割合であらわすと、6÷10=0.6
- 20回中10回入った人を割合であらわすと、10÷20= 0.5
- 10 回中6回入った人の割合のほうが高い
このように、差で比較できない場合は、割合を活用しましょう。
割合は難易度が高い問題なので、まずは基本的なポイントをおさえることが大切です。
- 割合とは、全体を1としたときに、くらべる量がどれくらいかを表すもの
- 割合=くらべる量÷もとにする量
- もとにする量を1とみる
この3点はかならず覚えておきましょう。
式をたてるのがむずかしい場合は、線分図をかいて整理するのがおすすめです。
百分率を求められるようにしましょう
百分率とは、50%や90%など、100をもとにしてあらわしたものです。
計算した割合に、100をかけて求めます。
例えば、先ほどのシュートの割合「0.6」の場合で考えてみましょう。
- 0.6×100=60
- 答えは、60%
求め方を覚えれば、自力で解けるようになります。
クイズの正答率や天気予報の降水確率など、身近にある百分率をさがして理解をふかめましょう。
歩合を求められるようにしましょう
歩合とは、3割や5割など、10をもとにしてあらわしたものです。
計算した割合に、10をかけて求めます。
同じようにシュートの割合「0.6」の場合で考えてみましょう。
- 0.6×10=6
- 答えは、6割
百分率とのちがいをしっかり理解することが大切です。
1+割合と1−割合を使い分けられるようにしましょう
1割増量や30%アップなどの場合は、「1+割合」の考えを活用します。
一方、1割引きや30%ダウンなどの場合は、「1−割合」を使います。
これらを、使い分けられるようになることがポイントです。
買い物へ行ったときに、割合の計算にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
割合の学びは、6年生の比、中学校における「数と式」や「関数」、中学校の理科における考察につながります。
多くの問題を解いて、割合をマスターしましょう。
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>第13章「割合」