言葉をしっかりと覚えて確認しましょう
2年生の算数からは、子供達にとって初めて知る言葉や理解が難しい言葉がたくさん出てきます。
漢字を読み書きしその意味も覚えることは、子供にとっては大変なことです。
まずは大人がそのことを理解してあげてください。
この章「長方形と正方形」では、今まで「さんかく」と認識していた形を「さんかくけい」、「しかく」を「しかくけい」と漢字も書かなければいけません。
「角」は、「かど」という言葉でも問題文に使われていますが、「三角形」は読み方がこれとは異なりますし「正」、「長」、「方形」など、とにかく覚えるしかない言葉も多く登場しますのでとにかく大変な章です。
「長方形」と漢字で書いて答える問題は2年生では少ないですが、3年生になると書けて当たり前になりますのでここで一緒に漢字も覚えてしまっても良いでしょう。
「正方形って何?」「直角三角形って何?」
3本の直線でかこまれた形が「三角形」、4本の直線でかこまれた形は「四角形」です。
その図形の区別がつくようになれば、次は図形の中の各用語を覚えていく番です。
以下の点に注意して学んでいきましょう。
・「点」と「直線」を学んでから → 「ちょう点」と「へん」に
三角形や四角形を「形作る時」に「点」や「直線」を学びます。
「点」を「直線」でむすぶと、三角形や四角形になるという意味です。
また三角形や四角形という「はこの形(図形)」になった後には、それぞれ「ちょう点」や「へん」という呼び方に変わります。
三角形や四角形に「ちょう点」や「へん」がいくつあるか確認しながらその意味を学んでいきましょう。
・「角(かど)」を学んでから → 「直角」に
三角形や四角形の「かど」を確認するとき、頂点を指し示すのではなく「かど」に色を塗るなどして形として認識させてあげましょう。
「かど」がどこを示すのか子供にとって分かりにくいものですが、色を塗ることによってどこからどこまでを示しているかが分かりやすくなります。
また大人はついつい「角(かく)」と言ってしまいます。
それも正しいのですが、「1つの頂点から出ている2つの辺が作る形の「角(かく)」を習うのは3年生からですので、その点を意識して「かど」と呼んで初めは教えてあげてください。
「かど」を覚えたら、長方形や正方形を見て「直角」を学びましょう。
ノート用紙やコピー用紙、折り紙など身近なものの中から長方形や正方形、直角を徐々に覚えていきましょう。
直角を覚えればいよいよ「直角三角形」を学ぶ番です。
普通の三角形と直角のある直角三角形。
直角が認識できればその違いも分かるはずです。
ここまでのプロセスが必要な「三角形と四角形」。
教える方も学ぶ方も大変ですが、焦らず少しづつまた何度も繰り返し「これが正方形」、「これが直角三角形」と絵や図を見てたくさん触れさせてあげることが大切です。