「面積の測定」の基盤となる学習内容
1年生の第15章「どちらがひろい」の学習は、ものの広さを比較する活動を通して、広さの測定に関する知識・技能を身につけることが目標です。
具体的な知識・技能でいうと、次のようなことが挙げられます。
- 広さの比べ方を理解する
- 広さの大小を判断する
- 同じマスを使って広さを調べる(「この広さはマスのいくつぶんか」「いくつぶん広いか」など)
広さをものを重ねて直接的に比べたり、同じマスを使って間接的に比べたりした経験は、4年生での「面積」や「角の大きさ」の学習に繋がります。
1年生では、ノートや絵本、レジャーシートや箱など、大小さまざまな身近にあるものの広さを比べる活動を増やすことが大切です。
子どもは遊び感覚で、試行錯誤しながら
- 比べるときは、ものの角をそろえることが大切
- 紙に形を写せば比べられる
- 直接重ねなくても、マスを使えば比較できる
など、算数で大切なポイントに気づき、広さの感覚も豊かになるでしょう。
1年生にとって、長時間机に座って集中するのは難しいものです。
家の中でお菓子の箱を比べたり、外出先でハンカチの広さを調べたりなど、日常の中で測定する活動をできるだけ多く取り入れてみてください。
「どれだけひろいか」にも着目しよう
2つのものを比べる場合、「どちらが、どれだけ広いか」を判断できるかも重要なポイントです。
例えば、比較する活動の中で「Aの方が広い」とだけ答えた場合、「Aの方がどれくらい広いのか」と問い返してみてください。
子どもは「どれだけ広いか」を考えることも大切なのだと気づき、思考がさらに深まります。
また、共通の単位があると「いくつぶん広いか」が表現しやすくなることも気づきやすくなります。
学習の中で「どれだけ広いか」「いくつぶん広いか」も意識して考えさせましょう。