倍を正しく理解しましょう
倍の数や割合を求める学習となります。
これまでに2倍や3倍の意味について知り、「もとにする大きさの何倍」を求められるようになりました。
4年生では、割合を用いて比較することを学習します。
例えば、トマトとミニトマトの値上がりをくらべてみましょう。
近所のスーパーで、トマトとミニトマトが値上がりしました。
- トマト:1個100円から200円
- ミニトマト:1個50円から150円
このように値上がりした場合、トマトとミニトマトではどちらがより多く値上がりしたといえるでしょうか。
よくあるまちがいは、「200ー100=100」「150ー50=100」のように引き算をして「差」を求めることです。
ここで大切な点は「倍」を活用できるかどうかで、以下のように考えます。
- 「もとの値段(値上げ前の値段)」をもとの大きさとして、これを1とする。
- 「もとの値段」と「値上げした値段」の関係を「倍」で考える
- トマトの倍の数を求める:200➗100=2
- ミニトマトの倍の数を求める:150➗50=3
- トマトは2倍、ミニトマトは3倍値上がりしたといえる
- 多く値上がりしたのは、ミニトマト
このように、「もとの値段」と「値上げした値段」の関係を、「倍」でくらべることを理解しましょう。
割合を求められるようにしましょう
まずは、割合の意味を理解することがポイントです。
割合とは、もとにする大きさ(量)を1とみたとき、くらべられる大きさがどれだけにあたるかを表した数です。
例えば、100円を1とみたとき、200円は2となります。
さらに、4年生の学習では「もとの大きさ」や「くらべられる大きさ」を求める問題も出題されます。
50円を1とみたとき、4にあたる値段はいくらかを考える場合、以下のように考えましょう。
- 今回は「くらべられる大きさ」を求める
- 50円を1とみたとき、4にあたる値段は、50円の4倍という意味
- だから、「50×4=200」
- 答え、200円
このように、何を求める問題なのかを把握した上で、かけ算やわり算を使って計算することが大切です。
割合でのスキルは、5年生での割合や百分率などに生かされます。
多くの問題を解いて、倍や割合を求められる力をつけましょう。
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