かたちあそびとは?
第12章「かたちあそび」での学習は、図形にどのような特徴があるのかを理解し、頭の中でも思い浮かべられるようになることを目的としています。
身の回りにある図形を「観察」「分類」「作図」することにより物の形を認識したり特徴をとらえたりできるようにしましょう。
印刷された図形から立体を思い浮かべられるようにしましょう
プリントやテキストに印刷された立体を、空間図形として思い浮かべられるでしょうか。
空間図形とは、立方体や直方体、円柱などの立体などの立体図形です。
平面図形の場合は「縦」と「横」しかありませんが、空間図形には「縦(奥行き)」と「横(幅)」と「高さ」から成り立っています。
初めのうちは、戸惑ってしまうかもしれません。
しかし空間図形をイメージする力は算数において非常に重要です。
「この立体はこういう風に表される」が理解できるように、立体の面をそれぞれうつしとってみましょう。
実際に見て、触って、書くことが、頭の中でイメージするヒントになります。
この空間図形をイメージする力は、展開図や体積などの学習で非常に役立つため、お絵描き感覚でたくさんうつしとってみてください。
身の回りの形が学びのきっかけに
私たちの生活には、いろいろな形が周りにたくさんあります。
身の回りにあるいろいろな立体を大きく分けると
- 転がるか、転がらないか
- 球のかたちかどうか
- はこのかたちかどうか
- サイコロと同じかたちかどうか
- つつのかたちかどうか
などと分類できます。
分類を考えさせる際は「どのような形ならば転がりやすいのか」「転がらないものの特徴はあるか」など、立体の全体像をつかんだり、共通点を見つけたりすることの大切さを教えてあげてください。
日常的にボールや缶詰など、さまざまな形に触れ合った経験が、図形の特徴を理解する助けになります。
図形の理解を深められるように、普段の生活の中で立体のものにできるだけ多く触れられる環境を作り、「これは転がるかな」「これと同じ仲間はどれかな」など、形の特徴を考えさせる声かけを積極的にしていきましょう。