計算ミスが最大の難関です
この章は、2年生の第9章「たし算とひき算の筆算」の延長線上の学習になります。
以前の学習内容を理解していれば難しいことはありませんが一つ注意が必要です。
2年生の学習では、「繰り上がり」や「繰り下がり」があっても2回でしたが、この章では3回ある場合も出てきます。
3けた4けたまで含めた計算問題では当然ですね。
一見この章は特に難しいことは無いように思えます。
しかし、「繰り上がり」や「繰り下がり」の回数が増えるとお子さんの「計算ミス」が多くなるという点に注目しましょう。
その「計算ミス」が多くなる事こそがこの章の最大の難関なのです。
「何度も練習問題を解いて、間違えた問題は復習する」ことを意識してください。
「計算ミスをどれだけ少なくすることができるか」がこの章での真の学習内容です。
筆算に計算過程を書き入れましょう
「計算ミス」を少なくするコツをお教えします。
筆算で繰り上がりや繰り下がりをした時に、小さく1と書いたり元の数字に斜線を引いたりします。
しかし、慣れてくるとこの作業を省略するお子さんがいます。
お子さんは基本的にめんどくさがり屋です。
頭の中でその作業が出来てしまえばそれを省くというのは成長過程で当然のことですから、頭の柔らかいお子さん達はすぐにそれをしてしまいます。
しかし、計算問題でこの作業を省略することは「ミスを引き起こしやすくする」ということを覚えておいてください。
またその省略は、答えが間違っている時にお子さん自身でも見直しが必要ですが、どこにミスがあるかの確認もできなくなってしまいます。
それではお子さんもミスを少なくするための対策も出来なくなってしまいます。
ミスの原因が「計算間違え」なのか「字が汚くて読み間違えた」のかなど、きちんとお子さんが気づけることが成長の第一歩です。
「次に解いたら、正しい答えになったから良いや」という考えではなく、計算過程を書き入れ、見直しが出来ることが大切だと教えてあげてください。
繰り返し練習問題を解きましょう
繰り返し問題を解くということはもう何度も言いましたので、皆さんうんざりかもしれません。
ただそれでも、算数で一番大事なことは結局この「繰り返し学習」です。
算数の成績を上げるにはどうすれば良いかとよく聞かれるのですが、良い先生や教え方も確かに大事ですが、結局突き詰めれば「繰り返し学習」しかないと私は考えています。
子どもは忘れっぽいので、素晴らしい先生が教えてその時は理解しても、その後の復習が無ければ次の週には忘れていてもう解けません。
お子さん自身が毎日の繰り返しでそれを身につけなければいけないのです。
繰り返し学習こそが理解度を深め、計算力がつき、計算ミスを減らすことが出来る最善な方法です。
最後に、お子さんが字を汚く書いたり計算ミスをしても怒ってはいけません。
計算ミスをゼロにすることは出来ません。
お子さんはコンピュータじゃなくて人間ですから、汚い字や同じミスが以前より少なくなればそれで良しとしてください。
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