キーワードは「そろえる」です
第11章「平均」です。
学習で大切なのは、「そろえる」という考え方です。
お子さんは既に日常で、平均気温や平均身長から「平均」というものに触れ合っています。
平均とは、「それぞれのものの合計の量は変えずに1つ1つを同じ大きさになるようにしたもの」と理解できるようにしましょう。
工夫して平均を求めてみましょう
以下の例を考えてみてください。
5つのじゃがいもがあります。
じゃがいも1個の重さはそれぞれ55g、58g、53g、50g、54gだとします。
5つのじゃがいもの重さの平均は、(55+58+53+50+54)÷5=54より、54gとわかります。
この問題で1番軽い50gに注目し、他の重さとの差の平均を求めてから、それを50に足す方法もあります。
(5+8+3+0+4)÷5+50=54と求める方法です。
この考え方を使えば、数が大きいものの平均も簡単に求めることができます。
計算ミスをするリスクを減らすこともできますので、しっかりマスターできるように教えてあげてください。
よくあるミスに注意しましょう
平均を求める時に、1つあたりの数に0が含まれている場合も、0を計算に入れなければなりません。
以下の例を考えてみてください。
1週間に読んだ本の冊数から、1日に読んだ本の冊数を求めましょう。
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
冊数 | 2 | 1 | 0 | 0 | 2 |
この場合の計算式は(2+1+0+0+2)÷5=1となり、平均1冊とわかります。
(2+1+2)÷3としてしまうミスに注意が必要です。
これでは3日間の平均になってしまいますので、0も計算に入れ5日間の平均を求める必要があります。
お子さんはこれまでの学習で、0を意識した計算の経験があまりないですが、0も値としてとらえ、計算に入れるように教えてあげてください。