1桁や2桁の計算で学んだことを生かしましょう
第9章「たし算とひき算のひっ算」は「計算の工夫」や「3桁の計算」を学習する単元です。
複雑な計算も「工夫して計算」すれば簡単にできることや、「3桁の計算」は「1桁や2桁の計算」を活用すれば答えが出せることを学びます。
この学習でつまずいた場合は、1桁や2桁の計算をもう一度丁寧に復習してみましょう。
工夫して計算しましょう
「工夫して計算」とは何でしょうか。
例えば「37+6+4」のように数を2回足す問題を考えてみましょう。
問題をよく見ると、「順番に足す」よりも「増えた数をまとめて足す」方が簡単に計算できることに気付きます。
「37」と「6+4」の「10」を分けて計算すれば計算が楽ですね。
また、例えば「52-8」という問題があったとします。
これもまた引かれる数「52」を「40+12」と考えて、「40+(12-8)」を解いた方が解きやすいと分かります。
計算は答えを出すだけではなく「簡単に答えを出す解き方」を考えることも大切です。
もし計算の工夫をめんどくさがるときは、工夫して計算する場合とそのままの場合でかかった時間を測って比べてみてください。
工夫するメリットを実感できるのでおすすめです。
さまざま問題に取り組みながら、工夫して計算するおもしろさや楽しさに気づけるようサポートしてあげましょう。
3桁の計算は練習あるのみです
問題や答えに3桁以上の数がある場合、答えまでの計算タスクが増える分、間違いが多くなります。
例えば、足し算で1回の繰り上げがある問題はきちんとできてもそれが2回必要になると、十や百の位に繰り上がった「1を足し忘れ」てしまうミスが多く起こるのです。
これは引き算の繰り下がりでも同様です。
一の位、十の位、百の位など、それぞれの数のまとまりを理解するのがむずかしい場合は、お金など、具体物を使うとより理解しやすくなります。
お金やスーパーでの買い物など、身の回りのものをうまく活用しながら、何度も問題を解いて計算力アップを目指しましょう。