五分刻みの時刻を学びます
この16章「なんじ なんぷん」では「何時何十分」と「何時何十五分」の時刻を学びます。
以前学習した「なんじ、なんじはん」からもう少し細かく時刻を読む学習です。
2年生で習う「何時何十何分」の学習にスムーズに進めるように学習していきましょう。
1を指しているのに5分なのはなぜでしょう
「長い針が1のときは5分」と教えれば子供はそう覚えてくれます。
また「何分」は、数字ではなく目盛りを読むことを教えてあげましょう。
「何分」の読み方は12の上の目盛りからスタートです。
しかしそこで、数直線の0を1本目だから1と数えてしまい線の数を数えてしまうお子さんもいます。
そんなお子さんには0から1目盛り進んだら1分、1分からもう1目盛り進んだら2分…と意識して読み方のお手本を見せましょう。
「1の数字を指すと5分」や「 長い針が1のときは5分 」と声に出しながら読んでいくと慣れてくれます。
5、10、15…と5ずつの数え方が分かれば、「何分」は徐々に答えられるようになるでしょう。
実際には、55分まで目盛りを数えるのは大変ですが、9の目盛りは45分と覚えてしまえばそれを手掛かりに45の目盛りをスタートにできますので、時計の数字は目盛りを読むヒントとも捉えましょう。
とにかく根気よく毎日繰り返し教えてあげてください。
短い針が4を指していても4時ではありません
例えば、3時5分は短い針が3を指していますが、3時55分になると短い針は4を指しているように見えます。
ここがどのお子さんも間違いやすいところです。
短い針が指している1の数字が1時ではなく、1から2に進む間が1時。2から3に進む間が2時と覚えることが大事ですが、とても難しいところです。
特に11時55分の時刻の読み方は間違えがちで、まだ短い針が12には進んでいないことを確認させてあげてください。
ここはとにかく繰り返しの学習が大事です。
短い日数で覚えさせようとせずに、毎日毎日繰り返し慣れさせることを意識して読む練習をさせてあげてください。
時計は教える側が短気になってしまいがちです。
教えて理解してくれたと思っても次の日にまた間違えてしまうからです。
しかし1年生や2年生は前の日に学習したこともすぐに忘れてしまうものです。
教える側が辛抱強く、何度お子さんが間違えても優しく毎日毎日くりかえしの練習を心がけてください。
大人が時計を読めるように、お子さんも何度も時計を見ていれば次第に感覚が身に付いてきて、最後には時刻を読むことができるようになります。
時計を読めるようになると子供にとっての日常の幅も広がります。
この章は子どもが出来るようになった時に教える側も苦労した分、嬉しさいっぱいの章でもあります。
頑張ってください!