「 □ 」とは「分からない数」
第16章「□を使った式」です。
なかなか3年生にとって難しい章になります。
今までの学習で、お子さんは「式」とは「分からない数を求めるもの」、つまり「答えを求めるためのもの」と思っているかもしれません。
この「分からない数」=「答え」であり、2年生までの問題では最後にその「答え」を求めさせることしかありませんでした。
しかし、この章ではその「分からない数」が文章の途中で使われながらストーリーが進んでいってしまいます。
例えば、このような問題です。
「ガクくんは,ビー玉を 25 こ持っています。
ふうちゃんから何こかもらったので,ビー玉は全部で 34 こになりました。」
ビー玉「何こか」が「分からない数」ですが、このように「分からない数」が文章の途中で使われてその結果ビー玉が34こになったというストーリーです。
この「分からない数」を「 □ 」として表し、式を組み立てるのがここでの学習になります。
お子さんが混乱しがちな章ですので、何度も文章題を練習していきましょう。
問題のお話の通りに場面を式や図に表します
実際に先ほどの問題を式に表してみましょう。
「25個持っていて、何個かもらって34個になった」ですから、
25+□=34
ですね。
このようにストーリー通りに「分からない数」があっても□を使って式に表せます。
また、同時に図を使って考えることも重要です。
その場合は「全部の数」が何なのかを見つけることがポイントです。
図の端から端までを示す数が「全部の数」になります。
この問題なら25は「初めの数」、その「初めの数」に「もらった数」=
「分からない数」を足せば「全部の数」の34となりますね。
その図を見ればお子さんにとっても文章全体の意味が理解しやすくなるはずです。
このように「 □ 」の式と図をうまく使いながら「分からない数」を求めましょう。
□を使った式を図で表す練習をたくさんしましょう
「 □ 」を使った足し算の問題は分かっても、引き算の問題なるとまたお子さんは混乱してしまうでしょう。
足し算なのか引き算なのか文章をしっかり読んで理解する必要が出てきます。
引き算の場合は、足し算の時と違い「もっていた数」から「あげた数」を引いた数が「残りの数」です。
その「もっていた数」の方が図の端から端までを示す数になります。
図をかいてみて、どこが「分からない数」=「 □ 」 になるかをお子さんに考えさせてください。
コツを掴むには、足し算でも引き算でも簡単な図を描いて何度も練習することが大切です。
89+□=120という式なら、全部の数が120でそれを89と□で分けた図です。
800-□=355の式なら、全部の数は800でそれを□と355で分けた図です。
その違いをお子さんが掴んでいけるよう、色々な問題で式と図をかけるよう練習してみましょう。
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