冬休みは算数を復習するチャンスです。
今回は小学校6年分のつまずきポイントをたっぷり解説します。
基礎学力をあげるのは受験対策にも効果的です。
基礎固めが学力力アップにつながる3つの理由
①正答率が上がる
基本的な問題でのケアレスミスを減らすことは、点数アップにつながります。
②応用問題が解きやすくなる
基礎学力は応用問題を解く手助けになります。
また基本問題を解く時間を短縮できれば、応用問題にかけられる時間も長くなるのです。
③自信がつく
基本問題をくり返すことで「やればできた」「わかるって楽しい」という成功体験を重ねられます。
算数に対する自信はお金では買えません。
ぜひ、この冬休みに手に入れてみてはいかがでしょうか。
冬休みにやっておくべき!算数復習ポイント
算数でつまずきやすい内容を解説します。小学6年分の復習攻略法です。
・3つの数の計算
まずは「3つの数の計算」をマスターしましょう。
算数が苦手だと感じる場合は、まず1年生の計算問題から始めて「できた!」「算数、楽しい!」と自信をつけましょう。
1年生で学習した3つ以上の数を正確に計算する力は、4年生「計算のきまり」に役立ちます。
「計算のきまり」での学習ポイントは次の通りです。
- 足し算や引き算よりもかけ算やわり算を先に計算する
- ( )の式は最初に計算する
- 10のまとまりをつくると計算しやすい
- 分配法則:(100+6)× 3 = 100 × 3 + 6 × 3
- 結合法則:(◯+△)+□=◯+(△+□)
(◯×△)×□=◯×(△×□)
計算の順番に気をつけながら、「3つ以上の数の計算」を鍛えましょう。
・九九
「九九」でつまずいて、算数が苦手になるケースが多くあります。
算数の土台となる「九九」は確実にマスターしておきましょう。
九九の正確性と速さを鍛えたいなら、タイマーを使った「百ます計算」をおすすめします。
・分数
分数は2年生ではじめて学習しますが、分数の考え方や計算は、6年生まで継続的に必要となります。
「分数」が苦手だと感じる場合は、2年生の「分数」から復習してみましょう。
そのあとは、4年生「分数の計算」、5年生「分数のたし算とひき算」、6年生「分数のかけ算とわり算」へ少しずつステップアップしましょう。
・わり算
3年生で1番つまずく内容は「わり算」。
わり算を解けるかどうかが、4年生以降の算数に大きく影響するとも言われています。
基礎学力を上げるには「わり算の文章問題」や「植木算」をくり返し復習しましょう。
植木算とは、ある長さの道に木を等間隔で植えた場合「必要な木の本数」や「植える間隔の長さ」などを求める問題です。
中学受験でもよく出題されます。
・小数の計算
「小数の計算」を復習して、計算力をあげましょう。
自信がついたら、5年生の「小数のかけ算やわり算」にステップアップ。
小数点に注意することがケアレスミスを減らすコツです。
・四捨五入
4年生で学習する「四捨五入の仕方」もつまずきやすい内容です。
四捨五入とは、がい数として表したい位の1 つ下の数字に注目し、その位の数が
- 0~4 までの数字であれば切り捨て
- 5~9 までの数字であれば切り上げる
といった方法です。
たとえば、次の数を四捨五入してみましょう。
「746」を百の位までのがい数にする場合、
- 十の位は「4」なので切り捨て。
- 答えは「700」
また「758」を百の位までのがい数にする場合、
- 十の位は「5」なので切り上げ。
- 答えは「800」
四捨五入は基本的なルールを覚えてしまえば、難しくありません。
復習する時は次の2点を意識しましょう。
①どの位までかを意識する
よく「がい数にする位」と「四捨五入する位」を間違えがちです。
まずは「十の位まで」「百の位まで」「小数第一位まで」など、がい数にする位をしっかり意識しましょう。
② どの数を見て四捨五入するかを理解する
「百の位までのがい数」と言われたら、四捨五入するのは「十の位」です。
がい数にする位の1つ下の位をみることを覚えておきましょう。
四捨五入する位に線を引く、色をつけるなどをして、視覚的にサポートするのはおすすめです。
「以下、以上、未満の理解」も含め、しっかり復習しておきましょう。
ここでの学習は、国語の読解力を鍛えるトレーニングになります。
・「偶数と奇数」「約数と倍数」
整数の性質を理解するために、5年生で学習した「偶数と奇数」「約数と倍数」を復習しましょう。
- 偶数:整数を2でわったとき、わりきれる数(例:2、4、6)
- 奇数:整数を2でわったとき、あまりが1になる数(例:3、5、7)
・「単位量あたりの大きさ」や「割合」
5年生で学習する「単位量あたりの大きさ」や「割合」も苦手意識をもちやすい内容です。
「もとにする量」と「比べる量」はそれぞれ何かを考えることが大切です。
- 速さ
- 人口密度
- 乗車率120%、降水確率40%
- 最大70%オフ、20%増量
- 3割引、打率2割
このように、日常生活で使われる割合にもふだんから触れておきましょう。
・並べ方・組み合わせ
以前は中学1年生で学習していた「並べ方」や「組み合わせ」を、6年生で学習するようになりました。
この学習は、中学2年生での確率学習につながる大切な内容です。
たとえば、A、B、C、Dの4人が一列に並ぶ並び方は全部で何通りかを考えてみましょう。
この場合は、
- まずAさんが先頭にくる並び方を書き出す
「A、B、C、D」
「A、B、D、C」
「A、C、D、B」
「A、C、B、D」
「A、D、B、C」
「A、D、C、B」 - Aさんが先頭の場合は6通りだから、B〜Dさんが先頭の場合もそれぞれ6通り
- 6×4=24
- 答えは、24通り
全部書き出しても構いませんが、思いつくままだと「もれ」や「重なり」が生まれる可能性があります。
規則に従って正しく並べたり、計算して答えを導き出したりするなど、少しでも効率のよい求め方を目指しましょう。
・角柱と円柱の体積
6年生で学習する「角柱と円柱の体積」もつまずきやすい内容の一つ。
角柱や円柱の体積は、「底面積 × 高さ」で求められます。
立体をイメージするのが難しい場合は、家にある立体や、厚紙で同じ立体を作るなど、実際に手元にあると、より理解しやすくなります。
この単元は、5年生で学習した「(直方体の体積)=(縦)×(横)×(高さ)」とつながっています。
苦手意識が高い場合は、5年生の「直方体や立方体の体積」を復習しましょう。
また底面の面積を求めるのに苦戦している場合は、次の学習内容にもどって面積をマスターすることからはじめましょう。
- 4年生の学習内容「正方形や長方形の面積」
- 5年生の学習内容「台形の求め方」
- 6年生の学習内容「円の面積」
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