折れ線グラフの特徴を理解しましょう
第2章「折れ線グラフと表」では、「時間が増えれば、湯船の水量が増える」のように、伴って変わる二つの数量を見いだす力を育成することがねらいです。
折れ線グラフとは「時間と共に変化する数量」を表す時に使われるグラフです。
一般的に縦軸が「数量」で横軸が「時間」を表しています。
まずは折れ線グラフがどんなものなのかを理解しましょう。
- 折れ線グラフは表と違い、線の傾き具合で変わり方の様子が一目でわかる
- グラフが右上がりであれば時間と共に数量は増える
- 右下がりであれば時間と共に数量は減る
- 水平であれば変化していない
- 線の傾きが大きければ変わり方も急
- 線の傾きが小さければ変わり方はゆるやかである
このように折れ線グラフから、たくさんの情報を読み取れます。
「表よりもどんなところがわかりやすい?」などと声をかけながら、折れ線グラフのよさに気づけるようサポートしてあげましょう。
折れ線グラフをかけるようにしましょう
折れ線グラフの特徴が理解できたら、折れ線グラフをかけるようにしましょう。
以下の順序で、かくように教えてあげてください。
- 表題をかく
- 横軸に時刻の目盛をつける
- 縦軸に数量の目盛をつける
- それぞれの時刻と数量のところに点を打つ
- 打った点を直線でつなぐ
もし、数値の範囲が大きくて省略が必要な場合は、二重波線を使いましょう。
整理のしかた
データから、伴って変わる2つの数量の変化を読み取り、表に整理する力も求められます。
例えば、あるクラスの35人を対象に、なわとびのスキルを調べたとしましょう。
- あやとびができる人は全部で23人
- 二重とびができる人は全部で 19人
- あやとびも二重とびもできない人は 3人
まず最初に必要なのは、3つの情報から、さらに5つの情報を読み取ることです。
- これあやとびができない人数
- 二重とびができない人数
- あやとびも二重とびもできる人数
- あやとびはできるが二重とびはできい人数
- あやとびはできないが二重とびはできる人数
次に、変化の様子を整理して示すことが必要です。
このように、二つの変化する数量を読み取り、整理する力は、5年生の簡単な比例、6年生の比例・反比例などに役立ちます。
さまざまな折れ線グラフと表の問題を解き、伴って変わる二つの数量を読み取ったり、整理したりする力を身につけましょう。