面積は、1辺が1㎝の正方形が何個分あるかで表します
この章では「面積」という言葉を使って「広さの表し方」を学びます。
「長さ」や「かさ」での学習と同じように、「面積」でも「もとの大きさを決めてその何個分で表す」ことを意識しましょう。
面積の場合、「1辺1㎝の正方形が何個分あるか」で考えますので、「もとの大きさ(広さ)」は1㎠になります。
面積という広さの量を測る時にはこの考え方が基本となります。
色々な図形の面積を求めるときに公式に頼る前にまず、1辺が1㎝の正方形で何個分になるかを意識して考えましょう。
長方形と正方形の面積の公式を覚えましょう
長方形の面積の公式は「たて×横」です。
正方形の面積の公式は「1辺×1辺」ですね。
お子さんに長方形と正方形の面積の求め方を教えれば、比較的簡単に面積を求めることができるでしょう。
しかしここでは、公式を覚える際に使われているその言葉に気を付けることが大事なポイントです。
隣り合った2つの辺の長さが違えば「たてと横」、辺の長さがすべて同じなら「1辺」です。
この言葉の違いに正方形と長方形の性質の違いが隠されていますね。
縦と横の長さが同じ長方形を特別に正方形と呼んでるから、このように公式の言葉に違いが出てくるのです。
別に正方形の面積を「たて×横」 で求めても答えは同じですが、正確に考えれば正方形は「1辺×1辺」だということを一応覚えておいてください。
「1a」と「1㏊」
「1a」と「1㏊」は、お子さんの日常で使うことがまずありません。
㎡では小さすぎ、㎢だと大きすぎるものを測る場合、例えば田畑や山林、牧草地などを測る時に使われます。
しかしお子さんにとっては馴染みがないでしょうから、まずは覚えてここは何度も繰り返し問題を解くしかありません。
1aは1辺が10mの正方形の面積で、1haは1辺が100mの正方形の面積です。
正直大人でも忘れている方は多いですが、良ければこれを機にお子さんと一緒に学びなおしてください。
色々な面積の求め方に気付けるようにしましょう
長方形の一部がない図形や正方形と長方形が組み合わさった図形など、複雑な図形の面積を求める問題が出てきます。
ここで大切なことは「求め方」は一つではなく、「色々な求め方」があるということです。
お子さんにまずは考えてもらい、例え答えを間違えてもその考え方を尊重しその中での間違った点を正してあげることが大切です。
きちんと問題を解けたら、次は効率的な面積の求め方が別にあることも教えてあげて下さい。
算数や数学の答えに正解はあっても、解き方に正解はありません。
答えを間違えてもその解き方を否定せず、効率的な解き方が他にもあると伝える程度が理想です。
自由な発想でお子さんに考えてもらうこと、これこそが後々の算数得意になってもらうコツであることを意識して教えましょう。
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