数あそび
1年生の算数は、お子さんと「勉強としての数字」との初めての出会いです。
第1章「なかまづくりとかず」では、0から10までの個数や順番をきちんと理解することが目標です。
大人からすればものの数を数えることは当たり前のことですが、1年生の発達段階ではむずかしく感じてしまうものです。
例えば、「8」は「はち」は同じであると理解している場合でも、次のような
- 「8」は「6」より2つ大きい
- 「8」は「9」より1つ小さい
- 「8」は「3」と「5」に分けられる
など、順番や数の大小を考えるのは難しいことがあります。
数字で表すことを理解できるように、数のおもしろさや便利さを感じながら、繰り返し練習しましょう。
この章は基礎中の基礎ですので、確実にできるようにすることが大切です。
数字から具体物をイメージできるようにしよう
これまでの日常生活の中で、0から10までの数に触れ合う機会の多いお子さんでしたら、イラストを見て個数を数えることは簡単にできるかもしれません。
しかしそんなお子さんでも、逆に8という数字を聞いて8個のリンゴをイメージすることができるでしょうか。
「数字をみて、頭の中で具体的な物を思い浮かべる力」を身につけることは重要です。
このような力は、日常生活で家族のお菓子や日用品を数えることで徐々に鍛えられます。
いきなり勉強と向き合うよりは、日常生活の延長で楽しみながら算数を学んでいく方が確実に身に付くものです。
家庭でも「これはいくつある?」「どちらが多い?」など、質問してみてください。
今日のおやつの数を数えてみたり、ゲーム感覚で数を分けてみたりしながら、楽しく学べるように心がけていきましょう。