表を使って理解を深めよう
第3章「比例」では、2つの量の変わり方について学習します。
例えばお菓子を2個、3個、4個と買っていくと、その「金額」も1個のお菓子と比べて2倍、3倍、4倍になっていきますね。
このように一方が2倍、3倍になれば他方も同様に増える関係を「比例」といいます。
これまでの学習で「表を見て規則性を見つけること」を学んできました。
5年生の「比例」の学習でも、表をもとに比例関係を導き出すことは大切です。
基本的には「上の段の数が◯のとき、下の段の数はいくらなのか」という視点で解くと分かりやすいでしょう。
例えば、三角形の高さと面積を表した表がある場合で考えてみます。
「三角形の面積=底辺×高さ➗2」であるため、高さが2倍、3倍になると面積も2倍、3倍になります。
では「高さ1cm、面積5㎠」である場合、高さが20㎝になると面積はいくつになるでしょう。
- 考え方:高さが20倍なら、面積も5倍になる
- 式:5×20=100
- 答え:100㎠
このように表を使って「何倍になっているか」を考えるように教えてあげてください。
生活の中で比例を活用しよう
表を使っても「比例がよくわからない」という場合もあるでしょう。
比例の苦手意識を克服したい場合は、日常生活に比例をどんどん取り入れてみましょう。
例えば、マンガが1冊400円で、2冊なら800円というように、マンガの冊数と価格が比例しています。
また、料理では、1人前がしょうゆ大さじ1なら、2人前は大さじ2など、比例を考える場面が多くあります。
このように遊び感覚で比例に触れることで、少しずつ比例の理解が深まるはずです。
5年生の「比例」で学んだことは、6年生の「比例・反比例」の学習にもつながっています。
多くの問題を解いて比例関係を読み解く力をつけましょう。