「単位量あたりの大きさ」は「比較しやすくする」ためです
第12章では「単位量あたりの大きさ」を学習します。
これまでの生活で「あの人は歩くのが速い」「この時刻のコンビニはいつもより混んでいるな」など、と思ったことはあるのではないでしょうか。
- 「1時間あたりでどれくらい歩けるのか」
- 「1㎡あたりにどれだけの人がいるのか」
このように、人の感覚をわかりやすく数値化したものが「単位量あたりの大きさ」です。
単位量あたりの大きさで表すことにより、比較しやすくなります。
他にも「10個入りで350円」と「12個入りで400円」どちらの商品がお買い得かなど、さまざまな場面で役立つ考え方です。
生活の中で使う機会が多いほど、理解は深まるものです。
買い物や移動するときなど、積極的に活用してみましょう。
文章問題のポイントは「情報整理」
この章は、一度数字を見ただけではどちらが大きいかを判断できないため、非常につまずきやすい内容といえます。
問題文を理解するときは
- 「何を求めるのか」
- 「何の大きさがわかっているのか」
- 「単位はそろっているか」
など、与えられた情報をきちんと整理することが大切です。
自分でわかりやすい記号や線を加えながら、問題文を一つ一つ確実に理解しましょう。
例えば「時速4800mで人が880m 歩くと、何分かかりますか」という問題があったとします。
- 求めるもの:時間「何分かかるか」
- 分かっているもの:速さ「時速 4.8km」、距離「880m」
- 気づいたこと:「時間の単位がバラバラだから、そろえる必要がある」
このように、問題からわかる情報をしっかり理解した上で、式をたてたり、計算したりすることが大切です。
最初はたっぷり時間をかけて構いません。
めんどうかもしれませんが、焦らず丁寧に取り組みましょう。